2014年1月29日 (水)

イスタンブール、トプカプ宮殿。

昨日1月28日(火)に、ブルーモスクとアヤソフィアを観てまわり、帰宅する通勤ラッシュのなかホテルに帰着した私は食事もとらずに午後7時ごろ眠ってしまいました。イスタンブールと日本の時差は7時間ですので、イスタンブールで午後7時ということは日本時間は午前2時です。体内時計的には眠るのが自然です。食事は、ヒルトンの豪華な朝食を摂れば足ります。

さて翌朝。朝は時差のため、遅くても午前2時にはどうしても目が覚めます。多少、仕事っぽいことをして時間を過ごし、午前6時半のレストラン開場とともに朝食に向かいます。ヒルトンの朝食はさすがに豪華なのですが、私は朝はフルーツと野菜とパン程度しか食べません。でも、フルーツも野菜もパンも、たくさんの種類が取り揃えてあって、本当においしくいただけます。

私の毎朝の楽しみは、はちみつでした。はちみつの巣みたいなのが、そのまま出されています。フォークでほんの一部を切って、そのまま食べました。ほんとうにおいしい。ハニカム部分が多少、歯に引っかかりますが、おいしいので気になりません。ひっかかっても、そんなものなのかな、ハニカムっていうぐらいだし、と、思ってました。

私はこれだけで大満足ですが、オムレツや肉や魚も食べたいという人は、きっと食べきれないでしょう。

午前6時半は外はまだ暗く、朝食をとっている間に次第に明るくなります。ヒルトンは高台にあり、眼下にボスボラス海峡を望みます。大型の船が行きかうのが見えますが、それにくらべて海峡は狭く見えます。暗いうちから、海の中にブイのようなものが光っているのが良く見え、日が昇ってからも目立ちます。調べたところ Kiz Kulesi, またの名を Maiden's Towerとか Leander's Towerなどという、歴史的建造物だそうです。なんにしても、歴史あるものが多いところです。

さて、明るくなってくると、今日の天気の様子がわかってきます。1月29日は、朝から雨でした。

午前8時過ぎにチェックアウトして荷物を預け、ヒルトンの傘を借りて、トプカプ宮殿に向かいました。世間は平日の午前8時半前後です。通勤ラッシュだったような気はしませんでした。それよりも、歩いている人が多いなぁと、感じました。特にガラタ橋の上は、あらゆる人種がひしめいているという感じでした。

かくして雨の中、ギュルハーネの駅で降り、坂を上ってトプカプ宮殿に向かいました。

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午前9時過ぎ。観光客はそれなりに居ましたが、入場券売り場は全然混んでなくて、まったく並ばずに、入場券を購入できました。トプカプ宮殿が25TL、ハレムが別で15TLです。「挨拶の門」から、入ります。

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挨拶の門はセキュリティーゲートがあり、空港の保安検査のように荷物のスキャン、体のスキャンチェックがあります。スキャン後の荷物は預ける必要はなく、自分で持って入場します。右手に音声案内のヘッドセット貸出小屋があります。ここではカードは使えません。手持ちの現金が少なかったので、トプカプ宮殿分だけ借り、ハレムはあきらめました。事前に飛行機の中で、「イスタンブール―三つの顔をもつ帝都」という厚めの本を完読してましたので、俄か知識は多少あるかと、まあなんとかなるかと、思ってました。ヘッドセットと引き換えに、パスポートなどの身分証明書をおいていってくれ、と、言われましたが、こんなところにパスポートは預けたくなかったので、自分の名前の書いてある、日本のお店のポイントカードを渡したら、OKとのことでした。本当はダメなんじゃないかと思います。

雨なので、傘を片手に見学します。ヘッドセットは、番号を入れて再生ボタンを押さなければいけないので、傘とヘッドセットでちょっと手一杯、さらにヘッドセットの右耳側の保持が甘くて、時々、押さえてあげなければいけません。まだ朝のうちで観光客も少なく、私の持ち時間は十分だったので、良かったのですが、時間が限られている場合にはヘッドセットの案内は手間だし、案内が間に合わない可能性もありますね。ヘッドセットよりも、なにか詳しいガイドブックみたいなものを事前に用意するのがよろしいと思います。

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トプカプ宮殿は、広めの中庭に平屋がぽつぽつと建っているイメージです。建物同士は空間に余裕をもって建てられているようです。花壇や畑のような場所もあります。一生をこの中で過ごすスルタンも少なくなかった、ということでしたので、広い空間を想像していましたが実際はそうでもないように感じました。建物や建具なども、海に面したコテージに至るまで、素材は珍しいものを使っているようですが比較的簡素に作られている印象を受けました。その分、興味深く、一生をここで過ごしたスルタンや、何年も閉じ込められていた兄弟たち、大臣や家来のことなど、想像していました。

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一旦、謁見の間のところから外側にでて、車門からハレムに入ります。トプカプ宮殿は、あまり多層階はなかったのですが、ハレムは宦官の住居とか美女たちの住居などは多層になっています。通路も狭目です。鏡があったり、明り取りのある明るい空間があったりして、美女が歩いていたのかなぁと、想像してました。観光客はまだ少なかったので、建物の中で不意にひとりっきりになったりしました。そんなときは、本に書いてあったこと、事ある毎に殺戮があったこと、を思い出し、ゾッとしたりしたものでした。

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スルタンがここから覗いたのかな、と思われる場所は、ステンドグラスが綺麗な部屋でした。今はガランとしていますが、調度品があった往時はさぞ豪華だったのではと思います。毎日、この部屋でフルーツを食べ、ここから美女を見物したスルタン、そして夜な夜な外出しては人を斬りまくったスルタンもいたそうなのですが、どんな気持ちだったのか、、想像もできません。

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トプカプ宮殿とハレムを見学し終わり、挨拶の門から外に出ます。午後12時半でした。雨が降っていたので、傘をさします。ヒルトンのロゴ入りで恥ずかしいのですが濡れていくには多少強めの雨なので仕方ありません。朝はガラガラだった入場券売り場は随分と混んでいるようでした。人の流れは、昨日入れなかった門(帝王の門、という正門らしい)から、人の流れが続いているのが見えます。ブルーモスクとアヤソフィアをみてから、こちらに来る方々なのでしょう。私は一人、斜めに、ギュルハーネ方面に向かう緩やかな坂を下って行きます。

前方に、白いジャンパーを着た中年男性。まわりを見回しながら少しふらふらしていて、観光客なのかな、と思って遠回りに、気を遣われないようにゆっくり追い抜いたところ・・・「トプカプ宮殿どうでした?あいにくの雨ですねぇ」・・・と、日本語。「私も今ね、xxx製作所の(と、日本の有名企業の名前)皆さんを門まで送ってね、これからちょっと休憩。」と。髪のさっぱり短い、スポーツマンタイプの中年男性です。ギュルハーネ方面への門までしばらく歩くので、「仕事大変ねぇ」「もうイスタンブール見ましたか、何日滞在?」などの質問に、楽しく答えてました。本当に、日本企業をお客さんか協業相手に持つトルコ企業の営業にしか見えない。そして、「トルコに来たら、ここにいくといいよ」と、食事ならここ、絨毯ならここ、等など、親切にいろいろメモして渡してくれました。

もうそろそろ、坂を下って行こうかというところになったので、ありがたくメモをしまってお礼をいい、立ち去ろうとしました。そしたらやっぱり「そのメモに書いてあるxxxというレストランはすぐそこにあるんです、アヤソフィアの海側で、そばには本当に良い絨毯屋さんもあります。10分ぐらいのことですからいきましょう」と、言い出しまして、”そこに行かずに日本に帰るあなたの事を考えると、本当に残念”というスタンスで、勧誘してきます。なるほど・・・どこにでも出没するんですねぇ。私はというと、2時にホテルに空港ピックアップの車が来ますので、本当にもう時間がありません。その旨を話し、その場を辞しました。去る時はしつこくもなく、却ってよい印象を与えてくれます。これも伝統の成せる技なのかなぁ。

短い滞在でしたが、イスタンブールともお別れです。また来ることがあったら、春か秋に来たいなぁ。

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2014年1月28日 (火)

イスタンブール、アヤソフィア。

とても良かったです。ブルーモスクよりもトプカプ宮殿よりも、良かったと思います。入場料が要るせいか、アングル団やクリス青年やアンドレみたいな人々もいません。教会は意外と好きで、ドイツにいたころは入れる教会は片っ端から入ってました(入る分には無料ですし)が、アヤソフィアはその大きさとか歴史とかいう点で圧倒的だと感じました。

どんな教会なのかについてはWikiなどにお願いするとしまして、感じたままを写真を交えて書きます。アングル団が居ないので特に変わったエピソードはないです。

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▲外観。チケット購入後に撮影しました。
チケットといえば、チケット売場はちょっとわかりにくいです。長い列があり、前方で何が起こっているかよく見えず、並ぶほかないのですが、この列がほとんど動かない。そのうち前が見えてきて、実はブースは複数あって、でも一番手前だけで購入しているみたいにみえました。他のブースは空いています。フォーク型のキューでもなさそうなので、列は無視して、空いているブースに直行しました。そこで券は無事購入できました。カードもOKです。アンドレのこともあり、もしかして並んでいるのもサクラなのか?と思ってしまいました。

そういえば、ブースの中にいるチケット売りの女性は、私と応対している間もずっと隣のブースの女性と話していて、さらに携帯電話を操作してました。チケット販売は間違いはなかったものの、違和感を感じました。イスタンブールって観光がすごく貴重な資源なんだから、観光客を大事にしたほうがいいんじゃないの? と。伝統的に観光客を相手にして研究したり修行したりしているアングル団のほうがずっと、立場をわきまえてるぞ、と、その時は感じました。

ともかく、入場までのいかなる不満も、中に入ればすっかりなくなります。なくなると思います。ブルーモスクに比べ、見どころも多いです。この翌日に訪れたトプカプ宮殿よりも、良い感じでした。

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20140128_220848なんだか、写真が傾いてますね。

20140128_2212081000年にわたり、世界一大きい大聖堂の地位を保ったそうです。

20140128_221809ここにも、猫が住んでます。気高げに、歩き去っていきました。

20140128_222206上層階にあがる周り廊下へ向かいます。床はもうツルツル。歴史を感じさせます。

20140128_222712上層階からの眺め。

20140128_222932人気のモザイク画。スマホで写真撮っている方が本当に多い。

20140128_223106ちょっとよそ見して・・・

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戻ったら、すでに閑散としてました。一番左の人物の真似をして、写真に収まろうかというところですね。ツアーの団体がいなくなると、おおむねこんな感じでした。

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こんな風に、全然、人がいない空間もあり、静かな雰囲気も味わえます。

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上層階のどこか片隅のほう。床がとにかくツルツル。

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上層階から、地上階におります。降りるときも階段ではなく、螺旋状におりてゆく廊下でした。途中に、こんなちょっとしたお土産ショップがあります。

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外にでたら、なんだか夕方でした。

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こんなところにも、猫がいます。とても古い価値のある柱頭の陰にいますが、このあと上に登ったり、べつな柱頭のなかに入ってみたり、活発に動いてました。

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アヤソフィアから外にでると、先ほどまでの雑踏が嘘のよう。観光客の団体が帰ったら、アングル団もアンドレも今日の仕事は終わりなのかな?

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夕暮れのアヤソフィアを、徒歩でぐるっとまわりました。海側にはお土産屋さんがあります。さらに歩いて緩やかな坂をのぼっていくと、トプカプ宮殿へ続く門につきます。有名な名前のある門だと思いますが、よく知りません。ブルーモスク→アヤソフィア→トプカプ宮殿、と観光するときは、この門をたくさんの人が通っていくのでしょう。本日は火曜なので、トプカプ宮殿の拝観はできません。人の往来もほとんどありません。通れませんので、ここから左側の坂を、ギュルハーネのほうへと、下っていきます。

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先ほどの門から、ギュルハーネに向かう途中、坂の途中に、小綺麗なレストランがあります。写真で、赤い服を着た人が、ここは一体なんですか、と尋ねているところです。外見、ちょっと高級そうで、とても高そうな感じでしたが、後日調べたところ、びっくりするほど高いわけではありません。食事もおいしいそうです。奮発して、こんなところで食事するのもいいですね。

このあと、ギュルハーネ公園を歩きました。トプカプ宮殿を右手にみながら、海側の出口まで、歩きました。とても寒かったです。トプカプ宮殿はすごく広大なイメージを持ってましたが、横を歩いてみて、意外と狭いのかな?と、思いました。

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海岸道路を、スィルケジ駅からエミノニュ埠頭まで歩きました。結構、遠かったです。途中、車が1車線だけすごく渋滞してたので、ガラタ橋行きの車線かな?と思ってましたら、フェリー待ちの車列でした。フェリー待ちの車が多いのにもおどろきましたが、エミノニュ埠頭のフェリーの多さもすごい!あっという間に車が吸い込まれ、あっというまに出航していきます。そして次の車列がフェリー待ち行列にサササーっと流れ込みます。次のフェリーもワイルドに接岸します。海峡の街だけあって、日常の足としてフェリーが大活躍しているのでしょう。

写真は、エミノニュ埠頭から新市街方面を見たところです。ガラタ塔が見えています。

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ガラタ橋を渡ります。トラムが走る上面とは別に、海に近いところにレストランが並んでいます。レストランのところが通れます。通ると、当然のことながら客引きに会います。日本語でも声をかけられます。伝統的に観光客相手の商売なのでしょう、勉強熱心で関心します。鯖サンドはここでも食べられます。

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レストランの店先をあるいていると、時々、魚が釣りあげられていくのが見られます。レストランが釣っているのではなくて、上面から多くの釣り人が、釣り糸を垂れているのです。

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暗くてちょっとわかりにくいですが、本当に多くの釣り人が、肩が触れ合うぐらいの距離感でずらーりと、並んでいます。どの人も、大量です。金角湾の入り口は、本当に良い漁場なのですね。

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このあと、ガラタ橋を渡った先のカラキョイ駅からT1に乗り、カバタシュでフニキュレルに乗り換え、タクシムまで帰りました。帰宅ラッシュが始まっていて、車道は渋滞でほとんど動いていませんでした。

明日はトプカプ宮殿にいってみます。

つづく。

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イスタンブール、ブルーモスクの続き。親切な人々のこと。

ブルーモスク出口で身なりのよいトルコ人初老紳士に声をかけられて、「またか・・・」と思った私ですが、まあ話を聞くような聞かないような感じで、モスクの写真を撮ってました。とにかく彼は、ガイドしたいとか、ものを売りたいとかは決して言わず、でもしつこくもなく、絶妙な距離感で立って、少しずつ話を振って、こちらの様子を伺っています。勝手にわたしのことを「プロフェッサー」などと、呼びます。

さて、アヤソフィアに向かおうかな、と、歩きだしたら、「友達がいるから、その友達がもっと良い撮影スポットに案内するよ」と、年の頃20代なかばかな、という青年を連れてきました。このあと、アヤソフィアまではずっとこの青年が一緒でした。

ブルーモスクからはアヤソフィアはよく見えていて、迷うことなく歩いていけます。彼が居ようが居まいが、歩いていく方向は同じなので、別に相手にしていたわけではないのですが、まあこのトルコ人青年、よくしゃべります。名前は忘れましたが、クリスチャンスレーターに似てたのでここではクリスと呼びましょう。このクリス、日本のこともよく勉強しています。きっと、伝統芸の修行中なのでしょう。誰かに訓練されたのか、うまいこと、決してしつこくなく、慎重に間合いを見計らいながら、ついてきます。

20140128_214850▲アヤソフィア。ブルーモスク側から撮影。撮影中、クリスはずっと脇でしゃべりっぱなし。

20140128_215228▲アヤソフィア側から、ブルーモスク。もちろん傍にはクリス青年。うるさくてうまく撮れない。

さて、アヤソフィアが近づいてきました。近づくにつれ、クリスに焦りが見え始めました。「地下宮殿に行こう」と、しきりに誘うようになりました。さらに「地下宮殿の近くに、すごく安いペルシャ絨毯と、アートの店があって、皆買っていくんです。本当にそこに行きましょう」と。あらら。魂胆を吐露しちゃいました。こういう点、クリスは修行が足りないですね。「アヤソフィアはこれから入っても、すぐに閉まってしまいますから、明日にしたほうがいい。さあ、地下宮殿へ行きましょう」。

アヤソフィアの入口の入場券売り場は長蛇の列だったので、並ぼうかとしましたが、クリスのほうは言葉を尽くして、とにかく並ばせまいと、とてもしつこかったです。と・・・「この人は絨毯を売ってだまそうとしてますから注意したほうがいいよ」・・・ん?日本語?振り返ると、体の大きい、いかにも人のよさそうな、身なりきちんとしたトルコ人中年男性がたっています。多少、訛があるものの、明らかに日本滞在経験ありの実践日本語で、私に話しかけてきます。本当に偶然通りかかって、困っている私を助けようとしているとしか思えません。

若きクリスは、ちょっと面喰った様子で、周りを見回していました。すると、なんと、さきほどブルーモスク出口で「いいアングルですね」と声をかけてきた紳士と、その手下らしき男性数名が、雑踏のなかから不意にあらわれ、若きクリスを囲んで、さーっと回収していきました。こうして、名付けて「アングル団」とクリス青年は雑踏のなかにいずこともなく消えてしまいました。考えてみれば、アングル団の団長の紳士と手下はずっと私の傍にいたのです。おそろしい・・・そして変幻自在にあらわれては、さっと消えてしまう、まさに伝統芸を見せていただきました。

さて、アヤソフィア入口に残された私と、いかにも頼りになりそうな日本語を話す中年男性。歳のころは私と同じぐらいです。カーリーヘアで体が大きいので、ここでは勝手に「アンドレ」と呼ぶことにします。そのアンドレ曰く「困ってるみたいだったからね、注意したほうがいいよ、助けようとおもってね」と。そして、数年前に大阪にいて日本人には本当に親切にしてもらった、とても好き、恩返ししたいといつも思ってる、などなど、アンドレもまあよくしゃべります。そして「ああ、本当にうれしい。楽しいねぇ。これも何かの縁っていうことでしょうから、どうです、そのへんで少しお茶でも飲んでおしゃべりしましょう。アヤソフィアはこれから入っても、すぐに上の階のモザイクはしまっちゃうから、本当に明日にしたほうがいいですよ」。親切にされて、信頼できそうな人からそういわれると、本当にそうなのかな、と、思ってしまいます。もし明日にできるのなら、信じてしまっていたかも。

でも、悲しい事ですが信じてはいけない感じがしました。この後のイスタンブール滞在中にはこんな感じの人に何度か声をかけられましたが、今、振り返って考えてみると、この人たち自体はきっと悪くない人だろうし悪いことはしないんでしょうが、日本語ができるからちょっと街をぶらぶらして、あわよくば、お小遣いかせぎを狙っている手合いだったんだろうと思います。日本語能力と人の好さそうな外見とで、日本人を知り合いの店につれていき、いくらかお小遣いを貰うとかそんな感じなのかなと思います。アンドレはそこまでで、連れて行った後は、ひょっとするとアングル団みたいなのが出てくるのかもしれません。観光客相手の伝統芸と、その活用の場がしっかりあるのでしょう。あくまで想像ですが。

私はアンドレの申し出を日本語で丁重に断りました。「明日は時間もないし、今日見るしかないです。閉まっててもそれは仕方ないですね」という私の言葉に、「そうだね、まあ、とにかく困ってたみたいだったからね。でもすぐ閉まるのにホントにもったいないね、もったいない。列もすごく時間かかるしね。諦めて食事にいくのがいいですね」と。でも私の意思が固そうなのを察するとすぐに、続けて、「でもそうね、うん、ホント、困ってたみたいだったから助けたかっただけ。じゃあ、楽しんでください。良い旅を。会えて本当に良かったです」と、言って、列にならんでゲートに入る私を見送ってくれました。引き際も見事。きっと根はいい人なんだよね。食事に誘うのは、ちっとも悪い事じゃないし、アングル団達ににとっては良い事ですしね。。などと思ってしまいました。

かくして、次はアヤソフィアです。

つづく。

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イスタンブール、ブルーモスク。

スルタンアフメッド駅でトラムを降り、プラットフォームをでます。駅からはブルーモスクは近いことは判っていても、モスクそのものは見えません。看板もないし、人々もなんだかバラバラに歩いている感じで、どちらに行けばいいのかわかりにくいです。でもともかく、空が開けているほうに向かいます。

駅は出れるところであればどこから出ても良いです。開けているほうに出るには線路を横切らなければならないので、トラムの車両にぶつからないように注意が必要です。

駅は少し高台になっていて、ブルーモスクもアヤソフィアも、駅から見ると少し低いところにあります。開けたほうに歩いていくと、尖塔が見えてきます。

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▲鳩がいます。。子供たちはやっぱりモスクより鳩が好きですね。

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▲そしてブルーモスク。ついに来た・・・

広く開けて、オベリスクがいくつか立っている広場も歴史的に重要な広場です。馬に関係ありますがなんだったか忘れました。オベリスクも大変歴史あり価値があるもので、いちいち感心して見上げたりしてました。

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▲猫がやたらとたくさんいます。

中庭に入ります。静かにしていないといけないとのことです。水で体を清めている人がたくさんいらっしゃいます。いずれの場所も、歴史ある風情で荘厳さを感じます。

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と、ここで、カメラのメモリー残量がない、とのメッセージがでました。そんなはずはないのですが、確認すると、メモリーカードが入っていませんでした。本体のメモリー容量などタカが知れています。即座にホテルに引き返す決断をし、往復 12TL、1時間半をかけて、再び元の場所まで戻りました。

再び、駅から丘を下ります。猫がたくさんいます。

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ブルーモスクの中庭から、さらに内側の中庭へ。

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あれが入口か。。

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と、思っていたらどうもおかしい。制服を着たトルコ人ののっぽが入口で、「ツーリスト?ツーリスト?」と、声をかけてる。入口の係員らしい。ムスリムらしき人はのっぽさんのことは無視している。明らかに観光者でも無視して入る人もいるし、話を聞いて、別な方へ行く人もいる。看板を見ると、お祈りの時間はツーリストは別な入口らしい。でも、まだお祈りの時間まで多少の時間はあるみたいだけど。でものっぽさん、私に向かっても「ツーリスト」っていって別方向を指さすばかりだし、言葉もはっきりしないし、英語はあまりわからない様子なのです。

困って迷って、唸りながら立っていると、「ツーリストは入口がちがうんだよ」と、誰に話しかけるでもなく、安心できるレベルの英語で話している、観光客らしき身なりのしっかりした初老のトルコ人紳士がいます。その言葉に反応して振り返ると、今度は明らかに私に向かって「ツーリストは向こうの入口ですよ。わかりにくいですね」と。看板をみるとたしかにツーリスト用の入口というのが、向こうにある。お礼を言って、その入り口に向かった。

と、その紳士、ずっとついてくる。”仕事で来てるんだけど、昔、ここで修復の仕事をしたことがあって詳しいんですよ”、とか。そして私に、”どこから?””ひとり?””初めて?”などなど、いろいろ聞いてくる・・・ 曖昧に答えているけど食い下がる。う~ん、胡散臭い。

そのうちに、”ガイドじゃないんですけど、知ってますし、せっかくですから、案内してあげますよ”、と。向こうからはお金のことは言わないけど、先手を打って、”うれしいけど貧乏だからお金はないよ。(といって、そのときもっていたトルコリラ紙幣を全部みせ)、ほらね。他のお客さんを見つけたほうが良いですよ”、と、話してみました。しばらくは”いやいやそんな・・・”と、否定していたけど、そのうち、”70トルコリラ”と言い始めました。お金が本当にないよ、と、応えてたら、ある瞬間に急にスイッチが切り替わったみたいになって、本当に急に、たまたま隣にいた欧米人女性に、私の見ている前で、同じ手順で話しかけ始めました。もはや私のことは完全無視です。

この人物が、この後イスタンブールで私が何度も出会うことになる、”親切の押し売り商人”の1人目でした。でも、嫌味がなく、すっと懐に入ってくる。私はすっかり感心して、これぞ伝統の技、数千年にわたり観光で潤ってきたイスタンブールで、観光客相手に幾千年にわたり続けられている技を見た、と、感じました。思い返せば、のっぽさんも仲間だったのでしょう。

さて、伝統を守るその紳士から解放され、やっと撮影再開です。

ブルーモスク内。すごく感激。写真のほうは、いまひとつ、うまく撮れてなくて感動が伝わりませんね。ちなみにいずれの写真もフラッシュはたいてません。

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そして外にでて、アヤソフィアを目指します。地下宮殿も見ようかなぁ・・などと思いながら、階段をおり、振り返って撮影をしたりしてました。階段の下は、ブルーモスクを観終わった観光客の集合場所になっていて、何組かの観光客のグループが、集合後に添乗員さんの説明を聞いていました。わたしもその一員のふりをして、説明を聞いてました。説明が終わり、グループが移動し始めたところで、写真をパチリ。と、、、

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「いいアングルですよね。皆さんここから写真をおとりになりますよ」と、、振り返ると、先ほどの紳士より若いけど初老の紳士。またか・・・

つづく。

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2014年1月27日 (月)

イスタンブールのブルーモスクへ。

イスタンブールで行きたかった場所といえばやっぱりブルーモスク。海峡をバックに空撮したブルーモスクの写真の印象が強くあって、以前から行ってみたい場所の一つでした。

私の滞在しているヒルトンからは、先ず徒歩でTaksim広場に向かいます。そこからメトロの駅の入口からフェニキュレル(黄色の看板)の改札のほうへ行き、ジェトンを購入して駅の改札からホームへ向かいます。

このフェニキュレルってのは、地下のトンネルを通るケーブルカーみたいなものでした。ボスポラス海峡を見下ろす高台にあるTaksim駅から、海峡に面したカバタシュ駅まで、勾配一定でまっすぐなトンネルの中を、昇り降りしているわけです。ホームも車内も、その勾配にあわせて作られています。

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▲ケーブルの滑車(Taksim駅側)

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▲車内の様子。わかりにくいですが、傾いてます。

ジェトンっていうのは、プラスチックのコインでした。改札の外に自動販売機があって、3TLで1枚買えます。軽くて、なんだか簡単に偽造できそうな、そんなコインです。改札に入れるところがあり、一枚入ると、改札のゲートが一回転するという、とても簡単な構造です。

そして、トラムなどはどこまで行ってもジェトン1枚。1駅いっても、終点まで行っても、ジェトン1枚つまり3TL。駅にはいるのに3TLかかって、一旦入ればどこまで乗ってもよくて、出るのはご自由にということなのでしょうか。この料金体系はこの簡単な改札故のことではないかと、勝手に想像してました。

地下のトンネルの中を滑り降りるように走るフェニキュレルで、反対側の終点カバタシュに到着します。ここで乗り換えです。また3TLでジェトンを買い、改札に投入し、改札のバーを押して回転させ、地上のホームに向かいます。”T1”、トラムヴァイT1線というのだそうですが、カバタシュはそのT1の、北側のターミナルです。真ん中にホームがあって、両側に線路がありますので、とにかく地上にでて、どちらかでも、来ている電車に乗れば、旧市街方面に向かいます。

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時々、ホームの両方にトラムが来ているのに、片方だけにしかお客さんが乗っていない時がありますが、理由はよくわかりません。単純に「先発」なんだろうと思います。

寒いときで発車まで時間があるときは、乗車して待っている人が寒くないように扉がしまっていますので、ボタンを押して扉をあけて乗りましょう。ドイツなんかと同じですね。少し強く押さないとあかないようなので、ひるまずに押しましょう。

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着席してしばらく待っていると、発車の合図がなり(どんな音楽か音か、忘れました)、電車が動き始めます。車窓からは古いものと新しいものが入り混じる独特の景色が見えます。ものすごく古そうで、価値ありそうな壁なんかが、無造作に、単に古いものとして扱われていて風景の一部になっていて興味深かったです。

ガラタ橋を渡るときは大変に景色がよく、旧市街の丘が幾重にも見え、これぞイスタンブールだ、と、感じました。

ガラタ橋を徒歩で渡る人も本当に多く、あらゆる人種が入り混じってうごめいていました。ガラタ橋では釣りをしている人が本当に多く、そしてたくさん釣れている様子をみて、悠久の昔から金角湾の入り口が素晴らしい漁場だったというのは本当なんだなぁと実感しました。

かくしてヒルトンから90分かけて、トラムの「スルタンアフメット駅」に到着しました。使ったお金は運賃の6TL。駅を降りればブルーモスクまでもうすぐです。

つづく。

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トルコ料理レストラン "Haci Baba"

私の滞在したヒルトンホテルからほど近いTaksim Squareにあるという、老舗レストラン Haci Baba。ガイドブックを頼りに行ってみました。

住所をGoogle Mapに入れて、徒歩で出発。おりしも気温は0℃前後。天気も悪いし風も強い。そんな中、ジャケットだけという軽装で、凍えながらレストランを目指します。Google Mapでナビしてる事が心の支え、迷いようがなくすぐ着くと思えば寒さも何とかなります。

ところが、Google Mapにピンがたっている付近に近づいても、レストランの気配がありません。店名はおろか、レストランらしきものが見当たらない。老舗なんだから、立派な入口があると想像していたのに。かくして寒い中凍えながら周囲をウロウロ、人に聞いては進み、また聞いては戻る。しかし見つからない。場所は間違いないみたいなんだけど・・・。

両替場の、一見、無愛想に見えたお嬢さんに聞いたら、とても親切に、英語で「Name Changed」と言われ、新しい店名を紙に書いてくれました。新しい店名は "Hatay Medeniyetler Sofrasi"。それでもそんな店も見つからず、さらに何人かに紙を見せて聞いてみたら、ここだと。目の前だ、と、階段を指さします。通りからは階段しかみえず、よく見たら看板があることはあります。ようやくたどり着きました。

通りから見ると不安でしたが、階段をあがり店内にはいると、とても綺麗で思いのほか広く、とても感じが良く気に入りました。中庭が見える席に通され、中庭越しに花壇に囲まれた教会が見えて本当に雰囲気が良かったです。

ケバブ料理と、トルココーヒー「テュルク・カフヴェスィ」(粉ごと煮出して上澄みを飲むコーヒー)とで、日本円で2000円ほどだったと記憶してます。店員も親切で会計も明朗です。凍えながら探した甲斐がありました。お勧めレストランです。

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▲ここがHaci Babaだったことは、確かなようです。
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▲ケバブのバリエーションですが、名前は忘れました。おいしかったです。
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▲トルココーヒー。こんなカップででてくると嬉しくなります。

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2014年1月25日 (土)

イスタンブール。

トルコのイスタンブールに来ています。

到着した日だけは晴れてました。飛行機からみたイスタンブールの夜景。
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その後は気温低く天気も悪い・・・ イメージと違いますね。。Taksim Square。
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