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2014年3月17日 (月)

曹洞宗総本山 永平寺 参禅。

3泊4日の日程で、永平寺参禅させていただきました。なにかに悩んでいたとか、禅問答がしたいとか、はたまた悟りを開きたいとかいうような高尚な動機ではありません。会社から永年勤続のご褒美休暇をもらえることになった際に、家族に相談したところ、私の普段の行動をみかねていた家族の勧めにより参禅を志した、というのが、一番正直な動機です。。

永平寺到着の日、つまり初日は大雪でした。参禅中、3日間、大変寒く、朝課では手がかじかみました。坐禅も足がしびれてしまい、それでも決して動かずにおりますと、気が遠くなりまさに非思量の境地といいますか、これも大変に修練になりました。

日常すべてが修行ということで、食事作法、歩き方、などなど、とにかく所作を大事に過ごしましたので、知らず知らず身についたものもあるようで、下山後、家族の評判は上々です。永平寺の、普段はみることができない物事を拝見させていただきました。本当に、素晴らしい体験をさせていただきました。

では顛末を少々。。

参禅を思い立ち、ネットで調べたところ、申し込みは電話とのことでした。希望日まで1か月以上前でしたが、参禅課へ電話をかけまして、日程を確認し、参禅の意思をつたえました。電話でのご指示に従い、往復はがきに必要事項を記入し投函します。私はドバイ出張直前に電話し、成田空港に向かう途中に往復はがきを投函しました。在ドバイ中にご担当様から問い合わせがあったりと、皆様にお手数をかけながら、なんとか手続きを終え、当日を迎えました。

実は福井県に行くのは初めてで、新幹線の乗換の駅の名前が正しくは「まいばら」であることを知ったのも初めてのことでした。これまでは適当に「よねわら」とか、読んでました。すみません。

JRで東京=米原=福井と移動。福井駅は雪でした。福井駅で「えちぜん鉄道勝山永平寺線」に乗り換え、永平寺口駅を目指します。えちぜん鉄道には、アテンダンスの女性が2人も乗っていて、美人揃いで、乗車・降車時に丁寧にごあいさつしてくださいます。とても癒されます。

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永平寺口駅周辺には、食堂も売店も無いようでした。永平寺口駅から永平寺までのバスが、電車到着に合わせて発着していましたので、ホームからバス停まで直行し、バスに乗りました。

終点でバスを降ります。終点のバス停から永平寺までは徒歩で10分ほどかかります。バス停の目の前の「一休」さんで、昼食をとりました。
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食後、徒歩で永平寺に向かいます。雪でした。
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受付を済ませ、携帯等の修行に不要なものはすべて預け、袴(貸与いただけます)に着替えましたら修行の始まりです。振り返ってみるとあっという間でした。朝課、作務、食事、坐禅、等々、朝4時10分から夜9時まで、自由な時間はあまりないので、間食したいとか、テレビ見たいとか、そんな気持ちは起きませんでした。

朝は、「振鈴」で起床します。前日の疲れでぐっすり眠っているときに、夢の中で不意に振鈴がなります。目が覚め、振鈴で起こされたことを自覚すると、とても良い気持ちになります。朝の支度をして、禅堂にて坐布を整え、隣位問訊(りんいもんじん)・対坐問訊(たいざもんじん)、背中向きに坐分に飛び乗るように座り、くるっと回って面壁して坐禅し待ちます。外はまだ暗く、とても静か。後ろを誰かが歩く気配がします。合掌します。香の良い香りが立ち込め、鐘が鳴り、20分ほど坐禅しました。日を追うごとに、坐禅の時間が長くなっていた気がします。

食事を入れる桶などを、参加者で分担して持ち、朝課に向かいます。この時に、白い靴下または足袋が必要になります。外はまだ暗く、雪も降ってましたので、連日とても寒かったです。桶を持つ手の震えが止まりませんでした。足音も、極力立てないように、気を付けながら静かに進みます。

朝課は、永平寺の高僧、雲水の皆々様と一緒に、お経をあげます。その日、どの経が読まれるかは、前日に知らせていただけますので、各自、しっかりと把握しておかなければなりません。正座で足が痺れますが、大声で経をあげるのは、とても爽快です。朝課の間に夜が明け、あかるくなって、鳥のさえずりが聞こえます。

朝課が終わり、食事(おかゆ)を受け取り、桶を先頭に2列で禅堂にもどります。食事作法に従い、自分の応量器でお粥をいただきます。食事はとてもおいしい!

食事の後は作務。掃除をしました。そして坐禅。そして食事。昼食(斎時)です。お斎が正式な食事です。とてもおいしい。それから坐禅。講話。坐禅。坐禅の時間は回を重ねるごとに長くなっていきます。私は、2日目の夜、すこし長くなり始めたころがとても辛かったです。趺坐を良く決めないまま、鐘が鳴り坐禅が始まり、途中で動かすとかえって辛くなるので決して動かず居りましたが、あしが痺れて痛くて、脂汗がでて気が遠くなりました。この後から、坐禅に入るまえに入念に脚の組み方を吟味しましたので、最終的に一炷(いっちゅう)、40分まで坐れました。

こうして、1日1日が過ぎていきます。3日目の午後は、永平寺内を案内していただきました。この時、希望があれば、一時的にカメラを返却いただけます。
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3泊4日の日程も、あっという間に過ぎました。お酒も飲まず、テレビも新聞もなかったわけですが、参禅中は全く気になりませんでした。
4日目の午前中、朝課、粥時のあと、解散となります。貸与いただいていてた袴、袱紗、シーツなど丁寧にたたみ返却し、応量器をほどいて返却し、預けておいた携帯電話などを受け取り、お礼を述べ、外にでます。午前10時半でした。雨が降っていました。これで初日の雪の永平寺、参禅中の晴れた永平寺、そして帰途で雨の永平寺も、見ることができました。
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雪はすっかり溶けていました。
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帰りは高速バスで福井駅まで行き、福井駅からJRと新幹線で帰宅しました。新幹線では早速、ビールをいただきました。帰宅した私は特段変わったことはなかったですが、洋服を丁寧にたたんだり、食事を綺麗に食べるなどの点が、家族に高評価でした。ただ、匙をなめて綺麗にする所作については「人前ではやらないほうが良い」と、言われました。
坐禅初心者にも関わらず、思い立って永平寺参禅いたしましたが、生活全般の所作や配慮を学ぶことができたと感じています。他では得難い、本当に良い時間を過ごせました。

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