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2008年4月16日 (水)

ボロブドゥールの想い出

上海便の飛行機で機内誌を手にしたら、ジャカルタ・ジョクジャカルタ特集だった。表紙は夜明けの、霧の中のボロブドゥールである。私もこの夜明けの景色を観たことがある。

10年前、インドネシアに居た頃のことだが、断食明けの休日に、スラバヤから夜通しクルマで、ソロ(スラカルタ)を抜けボロドゥールを目指した。ボロドゥール着は未明の午前5時半。まだ、門があいておらず、寒さに震えながら門の脇で開門を待った。6時に開門、すぐにボロブドゥールに登り、周りを見回したが夜明け前の薄明かりでしかも霧が濃くて、何も見えなかった。

夜が明け、あたりが明るくなってきたが、霧が濃すぎるので、灰色だった霧の世界がだんだんと白くなる、という感じだった。この霧の世界は長い時間をかけて上から順に晴れていった。上空にうっすらと青い色が見えてくる。そのうち山影が、山頂からうっすらと見えはじめ、山頂が緑に見える頃にはあたりはすっかり明るくなっている。

明るくなっているのだが、濃い霧は谷間にとどまったままで動かず、雲海の上にいるような神秘的な風景が暫くの間、続く。私はただ黙って、身動きもせず、ボロブドゥールの最上階のストゥーパのひとつに腰かけて、この景色を見ていた。随分長い事、見ていたような気がする。この早朝の神秘的な景色こそが、古代の人々が、ここにボロブドゥールを建造した理由なんじゃないかと思った。

Bb_2 霧がすっかりなくなるまでには長い時間がかかった。霧が晴れるとそこは熱帯雨林のジャングルで、まるで、本当にすっかり、別世界のように思えた。そしてまもなく、石の遺跡であるボロブドゥールは、焼け付くように暑くなった。やがて観光客の声も聞こえてきた。

観光で訪問する場合は難しいかもしれないが、ボロブドゥールを訪問するのなら是非頑張って早朝の景色を鑑賞してみてほしい。

  (写真は1998年にボロブドゥールを訪問した時の写真。霧は殆ど晴れている。白い服が私。)

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