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2006年10月15日 (日)

コヴェントガーデンで待ち合わせの面々

コヴェントガーデンに「Sofra」というトルコ料理店がある。トルコの会社重役タイフーンが「ホンモノのトルコ料理だ」というので、またしても多国籍軍5人で夕食に出かけた。

待ち合わせはコヴェントガーデンの地下鉄出口と決まった。私は夕方までポートベローに居て、それからバスでピカデリーサーカスへ移動し、そこから徒歩でコヴェントガーデンに向かった。徒歩の途中でテスコでお金をおろしたり携帯のトップアップをしたりと時間を潰したりしてみたのだが、案の定、待ち合わせ場所には私が最初に到着した。

コヴェントガーデン駅の出口は1つ、入り口と90度違う向きで東に面している。土曜日の午後7時過ぎ、出口が見える石畳の道は待ち合わせの人々で賑わっていた。人種も、話すことばも様々だ。広場というほどでもなく、座る場所もなく、歩行者もひっきりなしに通るので、待ち合わせをしている他人同士の距離がとても近い。偶然、私の周りは美女だらけで、ロシア系の2人組と北欧系の1人が肌が触れ合うぐらいの距離に立って人待ちしていた。中年多国籍軍など捨てて美女と食事に行ってしまうのが合理的に自然なことではないかとさえ思えた。本当に。

ニコラとステファンはハイストリートケンジントンから地下鉄にのってやってくる。タイフーンとダヴィデはどこかソーホー付近をウロウロしている。だから、地下鉄の出口から出てくるのは長身金髪のステファンと中背ゴマ白髪のニコラだ。だから自然と私の目は長身で金髪の男性をチェックすることとなった。

定期的に沢山の、様々な人種の集団が、コヴェントガーデン駅の出口から吐き出される。金髪も多い。すんごいパーティードレスの麗人もいる。いろんな人がいるが、誰もが一様に改札に切符を入れては抜いたり、あるいはオイスターカードをカードリーダーにかざしたりしている。そのたびに、縦長の改札のゲートが一人一回づつ、ガタガタと開いては閉まる。そんなゲートが横一線にならんでいて、ガタガタガタガタと、沢山の人をつぎつぎと送り出す。送り出された人達は、まるでやっとシャバにでたみたいにコッソリと安堵の色を浮かべて、ひとつ息をつく。そして一心に歩き去ったり、辺りを見回し待ち人を探したりしている。私の周りの美女達も待人が来たり来なかったりだ。寂しげに携帯を取り出す人、大喜びで抱きついたり握手したりする人、夫々様々に騒々しい。

待つこと15分、ステファンが出口から出てきた。良く見るとゴマ白髪のニコラがその前を歩いていた。外聞もなく「ニコラ!」と叫んで手を高く差し上げた。

ニコラはロンドンが初めてで、恐らくはコヴェントガーデンも初めてであったろう、不安げに、白ゴマ色のヒヨコみたいにキョロキョロしていたが、私を見つけて顔をほころばせた。美人の奥さんと思春期の子供2人を持つ42歳のローマ人の、優しげな垂れ目の笑顔だ。長身のステファンは既に私を見つけていて、ちょっと笑いながら近づいてきていた。

Imgp5056大声で話しながら2人と握手していたらすぐに電話が鳴った。ダヴィデからだ。周囲が騒がしくて良く聞こえないので、大声で電話にむかって「いまどこ?」と聞いたら「コヴェントガーデンの地下鉄出口」との返事。「オーケー、じゃ、今、何を見てる?レンガの建物でコヴェントガーデンって書いてあるのが見えるか?」すると「今俺はお前を見てるゾ~」という大声が、電話と背後から同時に聞こえ、肩を思い切りドツかれた。電話を持ったダヴィデがいた。

意外とありがちな場面だが、すごく可笑しくて、肩をドツき返して大声で笑った。ダヴィデと一緒に来たタイフーンは既にトルコ料理店に向かって歩き始めていて、人ゴミのなかからこちらに向かって手をあげて合図している。我ら中年多国籍軍は待ち合わせの人ゴミの中、その喧騒に負けないぐらいの大声で笑いながら、タイフーンに続いて緩やかな石畳の坂をセントラルマーケットに向かって下って行った。

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