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2005年11月17日 (木)

ビルとピーターの車自慢(2) ピーター編

パブでピーターの車の話になったとき、ピーターの車はトライアンフだと聞いた。TR-3ぐらいであれば私だって知っている。「ツーシーターでオープンの、カエルみたいなやつ?」と聞いたら、ピーターの目がきらりと光って、「私のはTR-ONEだよ」と、ONEのところを強調してた。TR-1ってのはちょっとイメージが沸かない。「明日にでも写真を見せてあげるよ」と、ピーター。これでパブでのトライアンフの話は終わった。

パブからでたら凍てつく寒さ。パブは森と平原の中にあるような立地で、冷気がしんしんと降りてくるような感じだった。実際0℃ぐらいだっただろう。そんな中でもビルのベントレーは機嫌よくエンジン始動、我々を其々の住まいに送る帰途についた。

ビルの家はサザンプトンにあり、パブはその近郊だった。私はポートソレントで、ピーターはハバント。道順から言うと、私が先に降りて、そのあとピーターだ。だがベントレーでM27を東進している途中、ピーターがビルに、「ちょっと先に家に寄れるかな」と言い出した。マニア心がうずいたのか、トライアンフを見せてくれることになった。

ピーターの家はハバントの南、A27(M27はポーツマスまででそこから先はA27になる)のランドアバウトからすぐ近くの丘の中腹にあった。大きな家だ。敷地も広い。敷地は傾斜していて、ガレージが傾斜の上のほうに、家は下のほうにある。といってもくっついているわけではなく、ガレージの周りは乗用車なら10台はラクに停められそうだし、観光バスでも入って来れそうなぐらい余裕がある。ガレージはリモコンでブーンと扉が開くやつ、横長で、つめれば横に3台はラクに入りそうなサイズだ。

ブーンと扉が開いたところに、トライアンフのTR-1があった。一同、息をのんだ。美しい。やわらかい白。クリーム色といったほうがいいかもしれない。TR-2とかそれ以降のものとは全然ちがう。見た目はジャガーのSS2000(だったかな)に近い。ホイールキャップからライト、ウインカー、ネジ類もオリジナルだそうだ。バッテリーだけは最新のものが積んである。椅子は分厚い革張り、ダッシュボードは高級そうな木製。ツーシーターだが後部トランクを空けると、あと2つエクストラシートが出てきて、4人乗れる仕掛けになっている。

ピーターがエンジンをかけた。これまた、いい音。甲高いとか大きいとかいうのではない、なんともスムーズな、いい音。敷地内に乗り出し、私を助手席に乗せてくれた。本当にすばらしい。前にも後ろにもちゃんと動く。当然だが。「5年かけて整備した」んだそうだ。全体に品が良く、さすがはロールスやジャガーはじめ数々の名車を生んだ英国車だけのことはあると感心した。

ビルの目の色が変っている。「冷えるな、帰るか」といって、ピーターと握手して、私を送るべく、ベントレーにもどった。ハバントからポートソレントまでの道々、ビルはうわの空。「トライアンフを買おうと思ってるんじゃないよね~」と聞いたら「うぉ、買えないよ、置く場所もないし、何台持ってると思ってるんだい、置く場所もないし」と、明らかに動揺していた。

ビルは珍しい車を何台も見せてくれたのに、最後にピーターのカウンターパンチのおかげでなんだか引き立て役のようになったわけだ。ピーター年の功、というか、節操のない(?)米英車自慢の夜だった。

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